泥棒と防犯対策を考える

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防犯対策について

マンションの手口と被害


■現代のマンションで起こる犯罪

最近のマンションは高層マンションが多いし、防犯にも力が入っていて
安心だと思っているマンション住民の方はいませんか?
この考えは間違っていて、現在でもマンションの住居侵入は
昔に比べて増加しています。

警察庁の発表では、住居侵入事件の認知件数は2004年の34,518件だったのが
一年後の2005年には37,857件に増加しています。
その一年後の2006年には31,030件に減少しますが、その水準はまだまだ
高い位置のままとなっています。
このうちのおよそ1割が、4階建て以上の中高層マンションでの被害だということです。

大阪を見てみると、平成17年度の東京都、埼玉県、愛知県などのほかの都市部では、
14〜25%に減少しているのに対し、大阪だけが前の年より8%増加しています。
これは関東で犯行を繰り返していた外国人の窃盗団が
大阪に場所を移してきたためと見られています。
彼らは現金や宝石などの貴金属以外にも、パソコンやデジタルカメラなどまで
手当たりしだいで根こそぎ奪っていくことが多くて、これは外国人窃盗団が
よく使う手口だそうです。

・特殊な金属の棒を鍵穴に差し込む手口「ピッキング」がおよそ550件
(前年およそ190件)
・玄関にドリルで穴を開けて内側の鍵のつまみを回す手口「サムターン回し」
がおよそ290件(前年およそ100件)
・郵便受けを破壊してそこから内側のつまみを回す手口「郵便受け壊し」がおよそ270件
(前年およそ40件)

外国人の窃盗団はその対策がされると、その地域から移動して、
対策がまだ充分進んでいない地域を拠点にします。また、武器を神美していて、
集団での手口でもありますから、かなり危険です。
自分たちのところは安心だろうと思わずに、充分に注意して警戒する必要があります。

■平成18年度 侵入盗発生場所 認知件数

・一戸建て 35.6%
・共同住宅 24.4%
・一般事務所 14.1%
・その他 9.5%
・商店 8.7%
・生活環境営業 7.5%
・金融機関 0.2%

被害者を見ると、一人暮らし世帯の割合が47.5%で圧倒的に多くて、
建物は4階建て以上中高層マンションが49.6%となっていて半数を占めています。
このことから一人暮らしの多いワンルームのマンションが
最も狙われやすくなっているようです。
また、ワンルームなどは不在かどうかも確かめやすく、オートロック式のマンションだと
住人がそれを過信しすぎてベランダなどの鍵をかけ忘れてしまって、
そこから侵入されるという被害が特に目立っているようです。

■侵入する場所とその手口

マンションなどの共同住宅の侵入手口はガラス破りが全体の手口の41.7%と最も多くて、
その侵入場所は窓からが一番多いです。(平成19年度の上半期の資料から)
そのため、アパートやマンションなどの共同住宅では
ガラスへの注意と対策が一番重要になります。
また、そのほかに表の出入り口の無施錠からの侵入が2,336件もあるというのがあって、
ゴミ出しの時、家族の見送りなどの、ちょっとした用事に鍵をかけずに外出したことが
原因かもしれません。
オートロックがあるからという理由から鍵をかけないでいる人もいるようです。
どんな少しの時間であっても油断は禁物です。
鍵をかけるのは防犯の基本中の基本ですので確実にやっておくようにしましょう。

そのほかの手口のピッキングやサムターン回しでの施錠明けも15.9%と
一時期よりも減少したとはいえ、まだまだ油断できず、鍵の強化、補助錠や
ガードプレートの設置、防犯システムの設置などの対策は
しっかりと検討しなければいけません。

■子供たちへの被害

一方で20歳未満の少年が殺害されてしまう事件も増えていて、05年には151件、
小学生だけでも27件も発生しています。
平成18年に小学3年生の男の子がマンションの15階から
投げ落とされてしまうという事件がありましたが、
そのマンションでは監視カメラが18台も設置されていました。
監視カメラは犯罪者への心理的な抑止効果や、犯人の早期検挙に役立ったりしますが、
犯行そのものを止めることはできません。
姿を見られることをためらわない犯人などもいるので、効果が薄いことも考えられます。

いつでも防犯意識を高く持ち、いろいろな防犯対策を考えていくことが大切です。
オートロックに安心して玄関に鍵をかけなかったり、ベランダも開けっ放しにしたままなど、
こちらから侵入しやすい環境を作ってしまっているのでは本末転倒です。

マンションでの窃盗などが多い理由

・隣近所との付き合いが希薄で、隣の部屋の人の顔も知らないえため、
侵入して犯行の途中を発見されても犯人だと気づかないため。
・ワンルームマンションには一人暮らしの人が多くて、夜間に部屋の明かりがついていない
=外出していることがわかってしまう。
・ベランダを沿って移動することが簡単にできて、一回にいくつもの部屋へ侵入できる。
・隣近所への無関心のため、多少の物音をたてても不審に思われない。
・上層階の住人はベランダの窓に鍵をかけないことが多い。

などがあります。

■犯行の事例

阪神のマンションへ870件もの空き巣狙いで逮捕された男がその手口などを自供しました。
どんなマンションを狙ったのかというと

・電車の駅の周辺で逃げやすい、次のマンションに移動することが容易という理由で
阪神間のマンションを狙った
・夕方になっても部屋に電気がついていない部屋を狙って侵入した。
・マンションには部屋がたくさんあるため、一つのマンションに侵入できれば、
数部屋へ一度に侵入ができて効率がいい。
・バーナーで窓ガラスを焼いて、熱してもろくなったガラスをハンマーを使って
叩き割って侵入する手口を使った

東京都や神奈川県でおよそ60件の窃盗をした男の手口

・オートロックを開けた住民のあとをついていってマンションの中に侵入。
未明まで鍵のかかっていない部屋を探して、住民が寝ている隙に侵入していた。
一晩のうちに複数の部屋へ侵入することもあったようです。
その手口は泥棒仲間から聞いて、防犯対策が手厚いマンションのほうが
部屋に鍵をかけていないことが多いと話していました。