泥棒と防犯対策を考える

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泥棒について

新しくなっていく手口


平成12年から14年に急増したピッキングでの侵入も、その対策が進んで
15年には昨年の半数に激減していきました。
しかし、その15年にはサムターン回しという新しい侵入手口が急増しました。
そしてそのサムターン対策が進み、その年の最大のピークに
サムターン回しも減少しますが、その次にはガラスを熱して割りやすくして、
侵入する焼き破りという手口が増加しました。

平成19年度上半期 ピッキングの道具を使用した侵入の認知件数

平成19年度上半期 サムターン回しの侵入の認知件数

 

このように対策を行っても次々と新しい手口を使ってきて、
いたちごっこのような状況になっています。
また、全国的に減少傾向でも、地域によっては急増しているところもあって、
自分達の地域ではどのような手口が使われているのか、常に最新の情報をあつめて、
対策を練っておくことが大切です。

■大阪で被害の倍増

大阪府内のピッキング、サムターン回しの被害件数が平成19年の9月末の時点で、
16年の2倍に達しています。これは大阪府警の調べわかりました。
この倍増した理由には、東京都などの首都圏での不法滞在所の摘発強化によって、
この手口を使用していた外国人の窃盗団が大阪に拠点を移したためとしています。
警戒を強めていますが、これらの被害は京都府内などをはじめとして、関西一円でも
増えている傾向にあります。

ピッキング被害件数

平成16年 238件
平成17年1〜9月 478件

サムターン回し被害件数

平成16年 137件
平成17年1〜9月 270件

■東京都内でピッキング、サムターン回しの被害が再び増加

平成18年の1月から8月の末までで、ピッキング、サムターン回し、焼き破りの被害が
昨年の同じ時期より40.5%も増加しています。
被害をもっとも受けたのが杉並み区で、その他に渋谷、新宿、中野や練馬などの
マンションで被害が相次いでいます。

警視庁では、中国人の窃盗団が自分達が得意としている手口に回帰して
空き巣を行っているとみて警戒しています。

被害が増えている地域の特徴

・路地が狭くて入り組んでいる
・人通りが少ない
・低層のマンション

このような特徴を持っている地域に住んでいる方は特に警戒をしておきましょう。

ピッキング

「ピック」や「テンション」と呼ばれている、耳かきのような形をした金属の棒を
鍵穴に差し込んで、短時間のうちにカギを壊さないで開けることができる手口が
「ピッキング」といいます。

ピッキングが広まった背景には
・道具が通信販売で比較的簡単に手にいれることができる
・カギの構造や開けるためのテクニックなどが書かれたマニュアル本が発売された

といったことがあります。

玄関や勝手口なんかは、ものの数秒で開けることができて侵入されてしまいます。
また、ピッキングの場合は侵入された痕跡がほとんど残ることが無いため、
遅れて発見することが非常に多いようです。

ピッキングを使う犯人が一番に狙っているのが、縦型の鍵穴で、くの字型の
ディスクシリンダー錠というもので、現在の建物に最も多く使用されているカギです。

ピッキングを使った空き巣は平日の昼間に侵入していて、新幹線沿線のマンションで
被害がたくさん発生しています。
部屋にあるものはほとんど手当たり次第に盗んでいきます。
金品はもちろん、衣類や靴、雑貨や旅券などなどです。
すでに衣類などは販売ルートも形成されています。

窃盗団は5人ほどで一つのチームを作り、一人での単独の犯行は絶対にしません。
まずはチャイムを鳴らして家の中に人がいないか確認します。
確認ができたらピッキングの手口でものの数秒で開錠して数分ほどで盗み終わります。
それぞれが自分の役割をもっていて、見張りをして知らせる役、鍵を開ける役、
盗みを行う役、銀行からお金をおろす役などの役に分けられています。

ターゲットがマンションの場合、玄関のオートロックを部屋のカギであけることができる
逆マスターシステムを使っているマンションが多いです。
この方法というのは、マンションの共用部分の扉と入居スペースの玄関のカギを
一つのカギで開けることができる便利なシステムになっています。
しかし、その反面、ピッキングに弱いという欠点があります。
マンションの場合、どこも日中は不在の場合が多く、付き合いなども少ないため、
犯人にとってはとても侵入しやすい環境になっているといえます。
同じ階の全ての部屋がピッキングを使った空き巣の被害にあったという事件が
実際に起こっています。

現在で最も多い鍵のタイプである「ディスクシリンダー型」は上手い人なら
数秒で開けることができます。今までカギに全く関わったことのない素人の人でも、
専門家の1時間ほどの指導で数分で開けることができてしまう。
それほど簡単で犯罪の被害を受けやすいカギということですね。

■サムターン回し

ドリルを使ってドアに穴を開けて、そこに金属の棒や特殊な工具を差し込み、
内側のつまみを回して開ける手口です。

■焼き破り

窓などのガラスをライターやバーナーなどを使って熱した後、水をかけるなどして
冷やしてヒビをいれて割りやすくした後、ドライバーなどで割って侵入する手口です。

■ガラス破り

ドライバーやガムテープを使って窓ガラスやガラス戸などを割って、そこに手を入れて
サムターンやクレセント錠などを開けて侵入する手口です。
最近ではガラスごと切り抜いて、窓を開けずに侵入する手口もあるようです。

■ドア上破り

ドアの隙間をバールなどを使ってこじ開けて侵入する手口です。

■合い鍵

玄関付近に隠してある合い鍵を探して侵入する手口です。

■壁破り

玄関などのカギ付近の壁に穴を開けて、その穴に手を入れてカギを開けて侵入する手口で、
ガラス破りと似ている手口です。ビルの事務所やお店の被害が多い手口です。